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住宅用太陽光発電|しっかりとした施工ができる良い会社かどうか見分けることができる「失敗しない為の3つの質問」とは?

熊本市北区から

太陽光発電を普及させ

本気で再エネ100%を目指す男、

竹本雄一です!


 

「住宅用太陽光発電|建物の寿命を考えた施工ができる業者かどうか見分ける3つの質問」

 

なぜこの様なブログを書いたかと言いますと、弊社も全てのお客様に出会えるわけではないので、お1人でも多く知識を持って頂き、ご自身で大切なご自宅を守って欲しいからです。

 

「大型家電店でエアコンを安く買ったのは良かったけど工事に来た人の作業が雑で不安になった経験ありませんか?」

 

・その不安は的中してる可能性が高いです。

 

太陽光発電は家電製品とは違います。その電気工事は建物の躯体に固定する、とても重要な設備なのです。お考えの通り、屋根に乗せるソーラーパネルやパワーコンディショナーは何処で買っても同じです。しかし、

使う材料が適当だったり施工方法が雑なだけで大切なお家の壁の中に数年後、雨が漏っていたり、目に見えない多大なダメージを与えてしまう。

そんな事になり兼ねません。そこで、このブログを読んで頂くことにより大切なお家を守ってくれる業者さんなのかどうか判断できる知識と質問力を付けて頂くことが出来ます。ご自宅の寿命に大きく関わるかも知れない内容なので長文です。

 

・3部構成のお話し

 

3部構成となっておりまして、

❶お客様が知らなければ何のダメージにもならないけど、の問題施工を防ぐための質問の仕方

❷ある程度の施工をしてもらわないと、軽度のダメージが出てしまう問題施工を防ぐための質問の仕方

❸建物の寿命に直接関係する重大なダメージになり兼ねない「確実に聞いておきたい3つの質問」の仕方

 

本部ログはとても大切なことを語っておりますので長文になります。もし「そんなに長文を読むのは面倒だ」と思われましたら❶❷は飛ばされても結構です。

しかし最低でも、❸だけは読まれることをお勧めします。

 

 

大切なお家を見えない被害から守れる質問が9つ書かれています。

その内容は私が電気工事人生一筋24年間、真摯に住宅用電気工事と向き合い学んできたことを惜しみなく書き出します。そしてそれを営業に来た方にどう聞いたら良いのか?「うまい質問の仕方」を書き出します。

 

なぜ「うまい質問の仕方」が必要かと言いますと、そのままQ.「こんな施工してくれますよね?」と聞いてしまうとA.「もちろんです」と答えられてしまうからです。それの何がダメかと言いますと、営業マンの心理として、その直球の質問に対し「No」と言う理由がないからです。

 

と、言うことは、その施工方法を本当にやってくれるかどうか分からりません。ですので、知らないフリをして「どんな施工をしてくれますか」と聞いて頂き「こういう施工です」と答えてもらい、その施工が適当かどうかを判断した方が確実にお客様のメリットとなります。

 

同業者に嫌われそうですが、これはお客様のメリット優先で書くので、同業の方の工事批判をするものではありません。が、もし同業の方が読まれ「これは真似しとこう!」と思われたらなら是非真似して下さい。それで幸せなお客様がお1人でも増えるのであれば本望です。m(__)m

 

 

それではどうぞご覧下さい。


 

・3部構成のお話し+補足

 

「住宅用太陽光発電|住宅建物の寿命を考えた施工ができる業者かどうか見分ける事ができる3つの質問」と9つの補足事項

❶建物の寿命に直接関係はないが大切な質問の仕方

  1. ∟❶-1.安全面に関して?
  2. ∟❶-2.屋根に登る時の注意点とは?
  3. ∟❶-3.外観の仕上がり具合は?

 

❷建物の寿命に直接関係する大切な質問の仕方

  1. ∟❷-1.どんな材料を使用しているのか?
  2. ∟❷-2.室内の養生はどこまでしてくれる?
  3. ∟❷-3.見えない部分のこだわりは?
  4. ∟❷-4.太陽光パネルに乗って良いのか?
  5. ∟❷-5.将来を考えた設計とは?
  6. ∟❷-6.太陽光発電専用の計測器を使っているのか?

 

❸建物の寿命に直接関係する重大な欠陥になり兼ねない「確実に聞いておきたい3つの質問」の仕方

  1. ∟❸-1.万が一のミスの場合は?
  2. ∟❸-2.壁を貫通する時の注意点は?
  3. ∟❸-3.外壁面に固定する時の注意点は?

 

 

では早速、

❶建物の寿命に直接関係はないけど大切な質問の仕方

∟❶-1.安全面に関して

 

 

写真をご覧ください。

 

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これらが安全基準に沿った安全対策になります。見た目の見積りを実際に安く見せるために安全対策を行わない業者が多いです。この対策でも万全ではありません。無事に工事が終わってしまえば、何ら問題ないことです。しかし「もし万が一、何かが起こってしまったら?」想像してみて下さい。「自宅の屋根から人が落ちて庭で事故が!」どうでしょう?

そこに住み続ける勇気ご座いますでしょうか?

脅しでも何でもなく、起こってしまっては遅いと言うことです。労働災害で亡くなられる事故の常に1位が「転落事故」です。これを防がない手は無いのです。

ですので、こう聞いてみて下さい。

Q、「安全対策はどうなっていますか?」

これに対し、

A、「南面に昇降足場を設置し作業時にはハーネス(安全帯)を使用します。」

が適当な返答になります。もっと言うと、

A、「施工する全面に安全足場を設置します。」

となります。これは費用が高くなりますが安全面では完璧です。

 

 


 

 

次に、

∟❶-2.屋根に登る時の注意点とは?

写真をご覧ください。

 

 

写真を見て頂いたらお分かりの通り「屋根を綺麗にしましょう」と言う話しです。お客様が屋根に上がる事は恐らく一生ないと思います。

 

ですので綺麗にしてあるのか、してないのか、一切分かりません。分かりませんし建物の寿命にも何の関係ありません。

 

写真の通り屋根材を掘った場合「キリかす」など出ましたら掃除機で吸わせます。若しくはブロワーと言う機械で吹き飛ばします。これはさすがに施工する者として常識ですので特記しません。

 

しかし多くの業者が徹底していないのが写真中央下付近に見えます「靴が脱いである」写真です。お家の中同様に屋根に登る前に靴を履き替えます。これは屋根に泥足で上がらない為の行動になります。結構、多く見受けられるのは「屋根の上が足跡だらけ」となっております。

 

これは一切、寿命に関係ありませんが屋根に上がられて見たらショックですよ。

 

ですので、こう聞いてみて下さい。

Q、「屋根は下から見えませんが何か注意されてることありますか?」

これに対し、

A、「屋根に上がる時は靴を履き替え、ゴミが出たら綺麗に掃除します。」

が適当な答えになります。

 

 


次に、

∟❶-3.外観の仕上がり具合は?

 

写真をご覧ください。

 

注目して頂きたいのは配管の色です。色の話しですので建物の寿命には一切関係ありません。しかし見た目の問題が大いにあります。特にご注目頂きたいのが写真中央の上段の建物外観の写真です。

 

白い配管が真っすぐ屋根に立ち上がっているのが見えますでしょうか?外壁が途中で白から黒に切り替わっている部分がありますね?この部分も色を切り替えます。それにより屋外に露出した配管が目立ちにくくなっていませんか?

 

「普通でしょ?」と思われるかも知れませんが、これが普通ではないのです。普通はありきたりの配管を使い外壁の色、サッシの色、雨どいの色、何も気にしない業者さんが意外と多いです。

 

ですので、こう聞いてみて下さい。

Q、「外壁面に配線は出ますか?」

A、「はい。出ますがカバーをします。」

Q、「その時、カバーの色はどうなりますか?」

これに対し、

A、「外壁の色や雨どいの色、サッシの色に近いものに合わせます。」

が適当な答えになります。

 

 



 

 

ここから

❷建物の寿命に直接関係する大切な質問の仕方

 

❷からは先ほどと違い、これを守らないとある程度のダメージが建物に来てしまう恐れがあります。つまり建物の寿命をある程度左右する大切な項目になります。

 

∟❷-1.どんな材料を使用しているのか?

先ずは写真をご覧ください。

 

大切な部分なので少し説明が長くなります(^^;

 

この写真では到底お伝え出来ないほどの材料があります。その数、数千点!と言うことはどんな職人さんが、どんな材料を使うのか細かくチェックすることは不可能に近いです。

 

ご覧の材料は出来上がってしまえば見えません。と言うことは実際に何が使われたのか後から見ることも不可能に近いです。

 

と言うことは適材適所に最適な材料が使用されているのかどうか職人さんの心がけと知識次第で決まってしまうと言うことです。

 

例えば右上の写真左手で押さえている「黒い線」が確認できますでしょうか?これは一般的に「結束バンド」と言いまして専門用語で「インシュロック」と言ったりします。

 

少しでも材料代を安く済ませる為にこれをホームセンターで揃える職人さんが多いです。

 

ホームセンターで買ったような商品は紫外線に弱いです。と、同時にほとんどの職人が知らない知識で「アルミと接触することにより劣化する特性」を持っております。

 

太陽光パネルを乗せる架台は錆びない素材のアルミで出来ています。これにケーブルをインシュロックで固定するのですが、これが専用の商品でないと1年もしたらプツンと切れだします。

 

そうなると固定されていたであろうケーブルがぶら下ってきます。屋根の上なので見えません。

 

ですので気にもならないかも知れません。しかしその部分に枯れ葉が引っかかったりすることにより見えない屋根の部分が汚れてしまう事態に。

 

後に屋根のメンテナンス費用が大きく変わる事は目に見えています。

 

個人的にお勧めな材料はアルミに接触しても切れない「ガルバロック」と言って、いかにも強そうな商品が今のところ最適かと。

 

他にも壁固定に使うビスやアンカーと言った材料にもこだわりを持って仕事をしている様な職人さんに出会えるように質問力で選別しましょう。

 

ですので、こう聞いてみて下さい。

Q、「商品は何処のメーカーでも一緒でしょうが、材料に関してこれだけは譲れない材料ってありますか?」

これに対し、

A、「はい、あります。特に外部で使う材料には気を使っています。例えば●●●です。」

と、すらすらと出てきたら素晴らしい業者さんに当たったことになります。

 

 


 

続いて、

∟❷-2.室内の養生はどこまでしてくれる?

 

こちらも、先ずは写真をご覧ください。

 

これは写真でご覧の通りです。工事中は養生すること。「養生」とは専門用語でして簡単に言いますとキズや汚れが付かないようにそれらを保護する事になります。

 

綺麗にされてるお部屋を汚したりキズを付けたりするわけにはいきません。不覚ながら、これだけしててもキズを付けてしまった経験も御座います。

 

だからこそ分かるのです。床や家具などを「養生」して工事を綺麗に終わらせることが目的です。工事後に床や大切な家具が汚れていたら残念になります。。。

 

ですので、こう聞いてみて下さい。

Q、「工事中、室内でホコリとか出ますか?」

これに対し、

A、「はい、多少出ますがご安心ください。床も家具もしっかり養生しますので。」

と、言ってもらえたら細部に気を使える業者さんです。

 

 

 


 

続いて、

∟❷-3.見えない部分のこだわりは?

 

 

太陽光パネルの裏や、ボックスの中は見えない言っても過言ではありません。

 

見えないからこそ手を抜こうが、手を掛けようが全く見えません。それこそ職人の心意気次第です。

 

職人の施工に対する文化が顕著に表れる部分です。が、しかし何度も言いますがその殆どの部分が見えないのです。

 

だからこそ言いたい。これを怠る職人(会社文化)は細部に気を配れません。「見えないから良いでしょ」と言う考え方になっています。

 

この写真が全てではありません。ほんの一部でしかないのです。しかし、どれも手抜きをしようと思ったら施工費が安くなりますし材料費も安く出来ます。

 

それをやってしまう職人は多いですがお家に住まわれる方のことを考えると、そんなことは出来ないのです。

 

常に「もし、自分の家だったら?」と考えて仕事をするように心掛けている職人に出会いたいものです。

 

ですので、こう聞いてみて下さい。

Q、「ソーラーパネルの下は一生見ること無いと思いますが、こだわりどうですか?」

それに対し、

A、「配線はピンと張り、配管に電線が入る部分は全てパテと言って粘土みたいなもので虫などが入らないように埋めてしまいます。水勾配も考えた配管処理になります。」

この答え、パーフェクトに近いです。

 

 


 

次は、

∟❷-4.太陽光パネルに乗って良いのか?

 

写真をご覧ください。

 

ご覧の通り、言わずと知れた答えは「NG」です。

 

乗ると表面のガラスは決して割れませんが中の「セル」と言って発電に重要な半導体部分が割れるからです。

 

そうなってしまった場合、やっかいなことに設置して数年間は何の異常も現れません。

 

現れ出すのは数年経ってからなので屋根に登らないと分からないのです。しかも登っても本当の専門家が見ないと分かりません。

 

私が過去に書いた「パネルの上に乗ってはいけません」の詳しい記事はこちらです。衝撃の写真が沢山ありますのでお時間宜しければお読みください。

質問は次の項目と被りますので次項でご確認下さい。※新しいタブで開きますので一旦開かれて後で読んで頂いても大丈夫です。

 

 


 

続きまして、

∟❷-5.将来を考えた設計とは?

 

こちらも写真が分かり易いです。

 

ご覧の様に真ん中部分に通路の様に隙間があるのが見て取れますね?これは設計段階で4段以上に並ぶ太陽光パネルには必ず隙間を設けます。

たまに屋根全体に隙間なく敷き詰められた太陽光パネルを見ますが、「あれって何かあった時、どうやって交換するんだろう?」と正直、疑問に思ってしまいます。

先ほど述べましたように太陽光パネルの上には決して乗れないので将来メンテナンスを考えた設計が必要だと私は考えております。

ですので、こう聞いてみて下さい。

Q、「ソーラーパネルの表面は強いと聞きましたが乗っても大丈夫ですか?」

これに対し、

A、「はい、強いですが乗ってはダメです。もし乗ることになってもフレーム端の固定金物がある部分だけに限定しております。」

と、言ってくれたらきちんと理解されている業者さんです。

 

 


 

いよいよ9つの補足事項の最後となりました。

∟❷-6.太陽光発電専用の計測器を使っているのか?

 

これは建物に直接の大きな被害は出にくい部分ではありますが、これがしっかりしていないと太陽光発電自体には致命的な障害が出る可能性があります。

それでは写真をご覧ください。

 

 

どこの専門業者がどれだけこれを持っているのか分かりません。この計測器にどれぐらいの予算を掛けているのかも分かりません。

※専門計器を本気で揃えると車が買えるぐらいの金額になりますので、なかなか持ってる職人(会社)は少ないです。しかし持ってる職人(会社)はそれだけ太陽光発電設備に本気であると言うことになります。

 

多種多様な太陽光発電専門の計測器が御座います。どれでも良いです。必ず専用の計器が必要です。そしてそれらの計器で定期的なメンテナンスが必ず必要です。

ですので、こう聞いてみて下さい。

Q、「設置後のメンテナンスはしてくれますか?」

これに対し、

A、「はい、できます。」

たいていの業者さんはそう言いますので、こう聞いてみて下さい。

Q、「どんな機械で見られますか?」

これに対し、

A、「専用の計測器を持っておりますので、それで●年に一度、定期的にメンテナンスに来ます。」

と、言ってくれたら第一段階は一安心です。しかしここで安心できないのが「本当に専用の計測器なのか?」です。続いてこう聞いてみて下さい。

Q、「その専用の計測器の名前は何ですか?」

これに対し、専用機器は沢山ありますので唯一の「NG機器」があります。それは、

 

NGなA、「テスターと言う計測器で電圧を測ります。」

 

これはハッキリ言いまして「NG」です。なぜNGかと言いますと「テスター」と言う計測器はホームセンターでも簡単に手に入る計測器なのですが、この機能は「電圧を測るだけ」です。

 

電圧だけでは太陽光パネルが正常に発電しているかどうかは全く分かりません。

 

これ以上書くと専門的になり過ぎるので控えておきますが、この機器しか持たれていない業者さんは太陽光発電に関して無知と言っても過言ではないです。

 

詳しい記事をご覧になられたい方は、太陽光パネルが一枚も不具合なく発電している自信ありますか?をご覧ください。

※これらの名称が出て来たのであれば一安心かも知れません。それは、「ソコデス、ソラメンテ、IVカーブトレーサー、サーモカメラ、バスバー回路チェッカー、」など名称に「ソーラー」とか「PV」など入ってたらそれは専用機器である可能性が高いです。ぜひ、ご確認下さい。

 

 

 



 

 

❸建物の寿命に直接関係する重大な欠陥になり兼ねない「確実に聞いておきたい3つの質問」の仕方

大変な長文を読んで頂きありがとうございました。しかしこれからがいよいよ本題です。

 

今までの内容でもかなり濃かったと思います。しかし今までの項目では建物自体に重大なダメージを与えるほどではない内容でした。

 

以下の事項は知らないと本当に建物の寿命が短くなり兼ねない項目になります。

 

ここからはとても大切な記事ですので心して読まれ、しっかり理解され、ここだけは全て質問されて下さい。では、

 

∟❸-1.万が一のミスの場合は?

 

完璧な職人さんは居るはずがありません。誰だってミスはあります。その際、正直かそうでないか。これは会社の教育・習慣が大切になってきます。

 

誰だってミスは隠したいと思います。その時に会社の職人レベルの教育・習慣が「バレたら社長から叱られる」「お客に見えなければバレやしない」そんな風習だったらミスした人は確実に隠します。

 

では、下の写真をご覧ください。

 

これは太陽光発電を施工した時に職人が屋根瓦を割ってしまった写真です。

 

この写真で見たら確実に割れたのが分かります。しかし「職人が何も言わず隠して、このまま太陽光パネルを設置してしまったら?」確実に下からは見えません。

 

と言うことは「パネルを外さない限りバレない」と言うことです。

 

太陽光パネルは外す可能性がとても低いです。一生外さないお家が殆どです。この時に何が起こるかお分かりですね?そうです。「雨漏り」です。

 

しかし屋根の構造もうまく出来ており、ほとんどの場合、瓦の下に「ルーフィング」と言う防水シートが張られています。

 

これが張ってあるお陰でしばらくは雨漏りがしないのです。数年かけて気付かない間に瓦裏の防水シートを侵食してその部分から広がっていきます。

 

最悪の場合、屋根の下地(野地板)が腐ってしまいます。

 

実際にあった話ですが太陽光パネルの設置前に屋根に上がった時に既に数枚の瓦が割れておりました。もちろん直ぐに写真を撮りましてお客様にご報告いたしました。

 

しかし驚きなのがコチラの建物は新築だったのです。引渡し直前でした。

 

新築工事の時に屋根に上がるのは恐らく屋根屋さん以外いません。大工さんでも屋根を貼った後は登りません。

と言うことは、ほぼ間違いなく屋根屋さん自らが施工して割ったのではないでしょうか?

 

教育・習慣がしっかりしてない会社はこの様な事態が起きます。その様な会社が長年、続いているでしょうか?気付いた時に問合わせても既になくなっている会社かも知れません。

 

これは自社施工の会社ではないとかなり難しいです。工事の知識が全くない下請けに任せきってしまってる営業専門業体制の会社だと、下請けの職人を教育するのはとても難しいです。

 

しっかり吟味して決めたいものです。

 

吟味する質問の時、「ミスをしたら報告してくれますか?」と聞いても「もちろんです」と答えられるのが関の山なので判断する質問にはなりません。

 

少しハードルは高いですが、こう聞いてみて下さい。

Q、「御社の工事は全て自社施工ですか?」

これに対し、

A、「はい、そうです。」

と答えてくれたら安心です。しかし気をつけて下さい。下請業者に丸投げする会社でもその様な答え方をしますので。

太陽光発電は高い買い物です。この会社に決めようかな?と思われたタイミングで良いので勇気を持って聞きましょう。

Q、「では職人さんを今度、紹介して下さる事は可能でしょうか?」

これに対し、

A、「もちろんです!」

と答えてくれたらほぼ決定で良いのではないでしょうか。後は連れてこられた時に、

❶職人に名刺をもらうこと。

❷職人の作業着に会社名が入っているか?

❸その二人の関係はうまく行っているか?

をしっかりチェックされて下さい。

 

❶は無かったら論外です。

❷は見た目なので分かり易いですね。作業着に会社名が入っていなかったら確実に下請業者です。ただし上下チグハグの作業着だと上着だけ着せれられてる可能性はあります。

❸は観察力が必要になりますが営業の方と職人との意思の疎通がぎくしゃくしていたら教育面での不安があります。

ここで違和感があったり、嫌な感じがあったら当日の契約は避けて下さい。

「今日はこれから忙しいので後日、ご連絡いたします。」と言えば帰ってくれるはずです。そして電話で断ってください。

 

断るのも勇気がいりますが「親の反対が・・・」とか「息子が反対して・・・」などと言ってもらえると業者として「断り文句だな」と思いながらもすんなり引き下がってくれます(笑)

 

この様に、大切な質問になるとハードルが上がりますが是非、実行されて下さい。大切なお家を守る為です。

 

 


 

この流れで次に行きます。工事自体は素人でも気を付ければ失敗しにくい話しですが、ここからは玄人職人でも腕前と知識次第で大きな差が出る項目になります。しかも、お家に与えるダメージは大きくなってきますので長文ですがしっかりとお読みください。

 

∟❸-2.壁を貫通する時の注意点は?

お家の太陽光発電など大掛かりな電気工事をする上で電線を通したりする際に必ずと言って良いほど外壁の貫通をします。貫通とは電線などを通すために壁に穴を空けることを言います。

 

先ず、写真をご覧ください。

この写真では分かり難いですが、左の写真は外壁側から室内に向かって、電線を通す穴を掘っています。

 

右の写真は室内側から外壁側に向かって配管を通す穴を掘っています。

 

若干、角度が下がっているのがお分かり頂けますでしょうか。左の写真は掘っている人側に下がっていて、右の写真は逆に掘っている人の方が上がっている様に見えませんか?

これは実際にワザとその様に掘っています。

 

何故かと言いますと「雨水の侵入を考え勾配(角度)を微妙に付けている」からです。

 

どういうことかと言いますとこの角度を微妙に屋外側に付けていないと室内側に雨水が侵入する恐れがあるからです。

 

水は高い方から低い方へ流れます。つまり勾配が室内側に向いていると屋外に出ている配線を雨水が伝い室内側に少しずつ浸み込んでくるのです。

 

水平でもダメなのです。水平でも室内側に雨水が侵入する恐れが出てきます。

 

しかも質(たち)が悪いことに室内にシミが現れたら直ぐに分かるのですが、その殆どは壁の中に漏れ出ます。そして大切な断熱材をビショビショにするのです。

 

ビショビショになった断熱材は断熱材にあらず。しかも木材まで濡れることになるので腐ったりシロアリ被害の原因にもなり兼ねません。

 

これ、ほぼ一生見ることできない可能性が高いです。

 

ただ、壁を剥ぐってビが生えた壁の中は何度か見たことあります。一面、カビでした。さすがにそこまでなれば室内側にもカビの症状があらわれておりました。

 

想像して下さい。もし、住まわれている壁の中一面がカビだったら。その部屋の空気を毎日吸っている。

怖いですね・・・。

 

それぐらい実は気を付けないといけない作業なのですが職人でも無知な人が確実にいらっしゃいます。

 

私も職人なので沢山の方と一緒に仕事をしてきたので良くわかります。

確実にいらっしゃいます。貫通勾配(角度)など気にしない職人が。

 

ですので、こう聞いてみて下さい。

Q、「外壁に穴を空けますか?」

これに対し、

A、「はい、何カ所か空けることになります。」

と答えるので、更にこう聞いてみて下さい。

Q、「その穴から雨が入ってきたりしませんか?」

これに対し、

A、「弊社の職人は、雨水勾配を考えた貫通をし、防水処理を確実にしますので大丈夫です。」

と、答えてくれたら安心ですね。注意点として「穴を掘った所は防水するので大丈夫です」と言う答えがあります。

 

これでも浸水はある程度防ぐことが出来ますが、水はどんな小さな隙間でも、そこを潜り抜けて侵入する特性があるので、その防水が切れてしまっては隙間から徐々に侵入してくる恐れがあります。

ですのでポイントはあくまでもここ。

 

角度さへキチンと付けてあれば雨水は自然と勾配の下の方に流れ出るの。

 

安心感が全然違います。

 

 


 

それではいよいよ最後になりました。

 

∟❸-3.外壁面に固定する時の注意点は?

太陽光発電の工事をする際、必ず外壁に配管やブレーカボックスなど固定します。

その時の注意点になります。これを出来ている職人はほぼ居ないと言っても過言ではないかも知れません。

 

言葉に注意してもらいたいのですが「出来る職人」ではなく「出来ている職人」と言っています。つまりやろうと思ったらどんな職人でも出来るポイントなのです。

それでは写真をご覧ください。

 

 

一番右の写真から。これは配管を固定する前にシリコーンコーキングを打って(塗布して)ある写真です。

 

一般的に配管を固定する時にこの作業をする職人は先ず居ません。残念ながら見たことも聞いたこともありません。

 

何故かと言いますと、見えもしないし、これをやったからと言ってどんな効果があるかもわからない。そもそも普通に配管を固定するより2倍ぐらい時間と費用がかかります。

 

なぜこれをした方が良いのかと言いますと、先ほどの項と同じ考えでビスを外壁に固定した穴から、そのビスを伝って壁内に雨水が侵入する恐れがあるからです。

 

考えすぎかもしれません。しかし、ここまで考えている職人は日本中にどれぐらい居るでしょうか。

また考えてはいるけど実行できている職人はどれほど居るでしょうか。

 

次に同じ写真の中央付近、突き出た白い配管の周りにコーキングがたっぷり打ってあるのが分かります。

 

その上にボックスを固定します(左上の写真)。するとボックスの裏側にコーキングが広がることにより、防水性が一層高まるのです。

 

左下の写真が少し分かり易いですがビスの穴からコーキングがはみ出してきているのが分かりますでしょうか。

 

 

これぐらいしっかりコーキングを打ってあると先ずビス穴や貫通穴から雨水が侵入することはないと思われます。

 

他にも、もし万が一、ボックスの中に雨水が入ってきたとしても下の写真の様に、

 

ボックスの中の雨水が抜け出る様に小さな「水抜き穴」と言う処理をしていると安心です。

これが無いと雨水が溜まり、行き場が無くなったあげく、壁の中に漏水してしまう羽目になります。

 

この様に職人の腕前とかではなく誰でも出来る知識とそこに掛ける時間さえあれば確実に防ぐことができる処理です。

もう一度言います。腕前ではないのです。そこに掛ける時間と拘り。それが、

あなたのご自宅の寿命を左右する。

かも知れないという事実です。

 

ですので、こう聞いてみて下さい。

Q、「外壁に何かビスで固定したりしますか?」

これに対し、

A、「はい、しっかりとしたビスで固定し、且つ裏面は全てコーキングで防水処理しております。」

が最高な答えです。

もう一度言いますが「裏面は全てコーキング」これがキーワードです。

 

以上になります。如何でしたでしょうか。過去最高と言って良いほど長文でした。

しかしそれほど施工に関して大切な事なのですが殆どの職人が意識していない事が多いのです。その被害から一件でも多くのお客様を守れたらと思い書きました。

 

長文最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

ブログ作成者紹介

 

 

文章作成:タケモトデンキ㈱ 代表取締役 竹本雄一

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