熊本市北区から
太陽光発電を普及させ
本気で再エネ100%を目指す男、
竹本雄一です!
2023年4月現在。今回のブログはちょっと意外な結末になります。プロでも予想だにしない結果かも知れません。
いや、この業界が長ければ長い方ほどこのブログの結果は伏せたい内容かも知れません。
昔みたいに「屋根に載るだけ載せましょう!」みたいな状況でもなくなってきたのです。
だからこそこれはお客様にとって有益な情報と思いますので公開させて頂きます!
いきなりですが結果から言いますと初期費用を抑えるためになるべく小さく設置しましょう。と言うお話しになります。
「良いものを安く設置」する為に長文ではありますが最後までお付き合いください。
それでは早速、以下の内容です。
目次
⒈適正な太陽光発電の設置容量を知る
最初から結論を申しますと、「適正な設置容量は現在の使用量に合わせる」です。
ただし「適正」という言葉の定義がはっきりしないのでここでは2つの内の1つに絞って書いていきます。それは以下の2点の内の①です。
⒈-① 昼間の使用量に合わせた適正容量
⒈-② 年間の使用量に合わせた適正容量
⒈-②での適正容量の算出の仕方は簡単なのでここで記しておきます。
先ずは年間の使用量が必要になります。その数字を1,100で割り算するとあなたのご自宅に適正な太陽光発電の適正な容量になります。
例)年間使用量 6,000kWh÷1,100≒5.5kW←太陽光発電の適正設置容量
この容量さえ設置しておけばいつか蓄電池やV2Hを設置して余った電気を溜めて使うと電気をほぼ買わなくて良い自給自足で快適な生活が送れます(蓄電池の容量など詳細はここでは書きませんので過去のブログをご覧ください)
ただし、これでは普通のブログで終わってしまう内容なので今回のブログは「もっと初期費用を抑えたい!」と言う方へ向けて書かせて頂きますので⒈-①のご説明になります。
その為に先ずは知って頂きたい内容が次の項目です。
⒉適正な太陽光発電の設置容量を知るために必要な知識は?
適正な太陽光発電の設置容量を知るために必ず知っておかなければならない事は次の2点です。
⑴ 現在の売電単価(発電した電気を売る時の単価)
⑵ 現在の電気代単価(自宅で使う電気を買う時の単価)
の2点になります。⑴からご説明して行きます。
⒊住宅用太陽光発電の売電単価は下がっている?
ここで知っておかなければならないのは売電単価の推移です。以下の直近9年の簡単な表をご覧ください。
年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
売電単価 | 35円 | 33円 | 30円 | 28円 | 26円 | 21円 | 19円 | 17円 | 16円 |
※売電単価は九州県内の価格です
ご覧の通りです。売電単価は年々下がっております。2012年度に始まった当初は売電単価42円でした・・・。この表を作りながら昔の価格がとても懐かしく感じております・・・。
思い出はこれぐらいにしまして現在の売電単価を見ますと「16円/kWh」となっております。つまり太陽光発電で創った電気を九州電力に売ると1キロワットアワーあたり16円で売れるという事です。
この「16円/kWh」と言う数字があとで重要になりますので覚えておいてください。
⒋九州電力の電気代は上がっている事実。
このブログを読まれている方は電気代の事を気にされていらっしゃると思いますのでご存知とは思いますが、九州の電気代は確実に上がっています。
未来予測は不可能に近いですが過去のデータから振り返る事は可能ですね。
下のグラフは過去の全国の平均単価になります。
※資源エネルギー庁HPより抜粋
全国の平均にはなりますが2010年時点で「20.4円/kWh」であることが分かります。
この頃は全国的に単価の差がなかったので九州でも同じぐらいの単価だったと見て良いと思います。
それが2020年度には「23.2円/kWh」に上昇しております。
ではこの後は九州の電気代で見て行きましょう。
⒌九州電力は電気代値上げしていないの?
答えを先に言いますと「値上げしています」
え?ニュースでは「九州電力は値上げしません」って言ってましたよ?
と、言いたいですよね?それは確かに仰る方が多いです。
でも本当です。2023年4月1日から値上げしております。その証拠が以下のグラフと資料(全て九州電力Hpより抜粋)です。
※「値上げをしない」とニュースで言っているのは「特別な緊急値上げをしない」と言っているだけで年度の見直し時期には毎年値上げ(値下げ)しておりました。
こちらは「従量電灯B」というご契約の内容になります。特徴は使えば使うほどに単価が上がる構成になっています。
グラフから値上げは分からないので下の資料をご覧ください。
ご覧の通り、前月(3月31日まで)と比較すると全て、基本料金までも上がっているのが分かります。
次に平均単価を出してみましょう。一般家庭で基本契約が60アンペアだったとして使用量が月平均500kWhだとします。計算式は以下。
(基本料金+使用量×単価)÷使用量=(1897.44+(120✕18.28+180✕23.88+200✕26.88))÷500
=27.53円/kWh
※再エネ賦課金と燃料調整費は含まれません。
となります。この単価も大切な数字になりますので覚えておいてください。
次にオール電化の(電化でナイトセレクト21・22・23と言われる)方の電気代です。
こちらは主にオール電化の方が契約されている電気料金形態になります。特徴は夜間が少し安く、昼間が少し割高になっております。
この契約も例にもれず値上げしています。下の資料をご覧ください。
こちらも基本料金から上がっています。この料金形態では平均は大変計算が難しく出しにくいですが私の今までの経験で算出させて頂きます。
先ほどと同様に月平均使用量が500kWhと言いたい所ですが夜間電力でお湯を沸かしたり電気で調理しますのでトータルで600kWhとしましょう。
基本料金はオール電化の場合8kW(8kVA)のご家庭が多いので1888.80円とします。
そして太陽光発電に関する時間帯は昼間の料金のみになるので夜間の電気代は一旦無視します。
それを昼間と夜間で分けると昼間:400kWh、夜間:200kWhとします。ザクッと計算したいのでご了承ください。
更に時期が違うと変わる昼間の電気代を平均で考えますと、一番時期が長い「夏冬の単価」を持ってきたい所ですが敢えて少し安めの「春秋単価(24.68円/kWh)」を持ってきます。すると計算式は以下です。
(基本料金+昼間の使用量×春秋単価)÷使用量=(1888.80+400✕24.68)÷400
=29.40円/kWh
※再エネ賦課金と燃料調整費は含まれません。
となります。この単価も大切な数字になりますので覚えておいてください。
次に旧式のオール電化の(季時別電灯若しくは電化deナイトと言われる)方の電気代です。
こちらは完全にオール電化のみの方が契約されている電気料金形態になります。特徴は夜間が安く、朝夕が少し高めで、昼間がかなり割高になっております。
この契約も例にもれず値上げしています。下の資料をご覧ください。
ちょっと驚きを隠せないかも知れませんが、この契約が一番高額に見えます。
こちらも基本料金から上がっています。この料金形態でも先程の電化でナイトセレクト同様、平均計算は大変難しく出しにくいですがこちらも私の今までの経験で算出させて頂きます。
先ほどと同様にオール電化なのでトータル月平均600kWhとしましょう。
基本料金はオール電化の場合8kW(8kVA)のご家庭が多いので1842.40円とします。
太陽光発電に関する時間帯は昼間の料金のみになるので夜間の電気代は一旦無視します。
それを更にリビングタイムとデイタイムに分けるとリビングタイム:200kWh、デイタイム:150kWhとします。(月平均600kWhだったとして一般家庭に措いておおまかこの様な割合になります)
(本当はリビングタイムにも太陽光発電は関係してくる時間帯なので、その部分も計算に入れたいのですが時間帯の計算が難しいので分かり易くするためにここではリビングタイムも省きます。)
こちらの料金単価も時期が違うと変わるので昼間の電気代を平均で考えますと、一番時期が長い「その他季」の単価(29.65円/kWh)を持ってきます。すると計算式は以下です。
(基本料金+昼間の使用量×春秋単価)÷使用量=(1842.40+150✕29.65)÷150
=41.93円/kWh
※再エネ賦課金と燃料調整費は含まれません。
となります。この単価も非常に大切な数字になりますので覚えておいてください。
※計算しました全ての単価は昼間使用における平均単価を計算しておりますので24時間における平均単価とは違います事、ご了承ください。
これを踏まえまして次の項へ。
⒍【重要Ⅰ】太陽光発電でつくった電気の単価っていくら?
前置きが終わり、やっとここからが重要になります。太陽光発電で創った電気の単価を耳にされたこと御座いますか?
恐らく9割以上の方はご存知ではないと思います。それでは以下の資料(資源エネルギー庁HP資料より抜粋)をご覧ください。
ここで資料として出ておりますのが2020年時点の各電源で発電したコスト、つまり単価となります。
分かり易く言いますと例えば石炭火力発電所で創った電気は1キロワットアワーあたり「12.5円/kWh」で創られているという事です。
この電気を幾らで買うのかが先程計算した各ご家庭で使う電気を買う時の単価と言うわけです。
ですので次の通りの目安となります。
火力で創られた電気単価 | 買う電気単価 | 電力会社の利益 | |
従量電灯B | 12.5円 | 27.53円 | 15.03円 |
電化でナイトセレクト | 12.5円 | 29.40円 | 16.9円 |
季時別電灯 | 12.5円 | 41.93円 | 29.43円 |
如何でしょうか。これを念頭にもう一度、先ほどの上の資料に目を通して頂き「太陽光(住宅用)」をお探しください。
ご覧の通り2020年時点で、「17.7円/kWh」です。
お気付きでしょうか。「お家の屋根で創った電気の方が買うより安い」と言う事実です。
これは2020年時点の単価ですが、これを更に2030年の予測を作成した資料が以下です。
2030年時点で住宅用太陽光発電設備で創った単価が石炭火力発電で創った電気の単価より下がっているのが見て分かります。
これはあくまでも資源エネルギー庁が出した試算です。それでも住宅用太陽光発電で創った電気は「14.2円/kWh」なのです。
それでは弊社がご提供している住宅用太陽光発電の単価は如何ほどでしょうか。
計算してみたいと思います。その計算方法は、
[LCOE※=(システム建設費用+燃料費+メンテナンス費用+システム廃棄費用)÷システム生涯発電量]
と言う計算で算出可能です。※LCOE:均等化発電原価(発電量当たりのコスト)
皆さまもお手元にある見積りやシミュレーション資料で計算できるように簡素化します。もし、お手元にお見積りとシミュレーションが御座いましたら並べて計算されてみて下さい
先ずは一般的な例を元に計算してみます。
■一般的な太陽光発電システム容量:5kW
・システム建設費用:1,250,000円
・燃料費:0円(燃料は太陽の光なので0円)
・メンテナンス費用:0円(保証期間内で計算するので0円とする)
・システム廃棄費用:200,000円(16枚のパネルの撤去運搬費など込み)
・システム生涯発電量:5kW×1,100×15年間(一般的な保証期間)=82,500kWh
※パネル発電の経年劣化は必ずすると言う野心的な数値で計算。
計算式に入れてみます。
[LCOE=(1,250,000円+0円+0円+200,000円)÷82,500kWh]
LCOE=17.57円/kWh←先程のエネ庁の試算「17.7円/kWh」とほぼ同じですね。
お待たせしました。では、弊社がご提供している太陽光発電の試算になります。
弊社のシステムは以下の通りです。
■弊社特有の太陽光発電システム容量:5kW
・システム建設費用:1,400,000円
・燃料費:0円(燃料は太陽の光なので0円)
・メンテナンス費用:0円(保証期間内で計算するので0円とする)
・システム廃棄費用:200,000円(16枚のパネルの撤去運搬費など込み)
・システム生涯発電量:5kW×1,100×20年間(弊社のシステムは保証20年間)=110,000kWh
※弊社パネルは経年劣化率も低い優良なパネルですが一般的なパネル同等の野心的な数値で計算。
計算式に入れてみます。
[LCOE=(1,400,000円+0円+0円+200,000円)÷110,000kWh]
LCOE=12.72円/kWh
※屋根の方角や角度、設置面、設置容量などの条件により上下します。原則、容量が下がれば単価は上がります。容量が上がると単価は下がります。
明らかに単価が安いのがお分かり頂けると思います。2030年予測よりも遥かに安く電気を創ることが出来るという事です。
トリックでも何でもなく数字はウソを付きません。
ここで質問です。ここまで読まれたあなたは、どこから昼間の電気を買いますか?
❶ [27.53円]→従量電灯B
❷ [29.40円]→電化でナイトセレクト
❸ [41.93円]→電化deナイト
❹ [12.72円]→太陽光発電
※❶~❸は本来、再エネ賦課金と燃料調整費が加算されます。
どこから買っても性質としては同じ電気です。
違いと言えば燃料として化石燃料が使われたのか?原子力発電で創った電気なのか?環境にやさしいクリーンな電気なのか?です。
更に太陽光発電で創った電気には❶~❸と違い「再エネ賦課金」も「燃料調整費」も「託送費」も何もかかりません。
つまり設置後は世界情勢など何にも影響されず値上げは一切なしです。
如何でしょうか。長文になっておりますがもう少しお付き合いください。
ここまで踏まえて最後の結論です。
⒍-まとめ「なぜ小さく設置する方がお得なのか?」
では何故、小さく設置した方がお得なのか?です。その答えは以下です。
⑴ 設備が小さい分、初期費用が抑えられる
⑵ 設備が小さいと自家消費率が上がる
⑴は言わずと知れた事なのでご説明は致しません。
⑵に関して「自家消費」と言う、もしかしたら耳慣れない文字かもしれませんので先ずは簡単にご説明しておきます。
「自家消費」それは屋根で発電した電気を自宅で使う事を言います。「自給自足」に近い言葉です。
これの「率」が上がるとなぜ良いのかと言いますと、思い出して頂きたいのが「売電単価(16.0円/kWh)」です。
これも簡単に説明します。
屋根で創った電気は先ほどの計算から1キロワットアワーあたり「12.72円」です。それを売電すると「16.0円」で売れるという事です。
つまり差額の経済メリットは「3.28円」となります。
これを売らずに自家消費した場合それぞれの経済メリットは、
・従量電灯B→14.81円
・電化でナイトセレクト→16.68円
・季時別電灯→29.21円
ご覧の通り、売るより買う分に充てる自家消費の方が完全に経済メリットが大きいのです。
特にオール電化にされていらっしゃるご家庭は太陽光発電は必須ではないでしょうか。
⒍-最後の結論
結論となりますが一般的なご家庭で自家消費率を上げるためには適当な太陽光発電設備容量としまして「3kW」以下になります。
在宅率で変わりますが、一般的にこの容量ぐらいで抑えると自家消費率が50%を超えてくるので経済効果が高い設備になります。
ただし、この設備容量を進めてくる専門業者は先ずいないと思って頂いて結構です。
なぜなら、ただ単に金額が安い分、自社の利益が少ないからです。
これは弊社にも同じことが言えます。しかしお客様がお望みであれば情報はしっかりと共有し、お客様に選択権を持って頂きます。
それでは次に心配となる点を下の項目からご紹介致します。
⒎【重要Ⅱ】生活スタイルが変わった時に太陽光発電はどうする?
ここで話しが⒈-②の内容に戻るのですが、将来的に家中の電気を太陽光発電でまかないたい時はどうするのか?と言いますと、3kWのシステムでは到底まかなう事はできません。
できませんので増設する必要があります。
その際に、逆に大きな出費になってしまっては何もなりません。ですので増設まで見込んだ工事をして頂く事が肝心になります。
ただし普通の業者さんは正直面倒なので「最初から屋根に載るだけ設置した方が良いですよ」と必ず言ってくると思います。
しかし初期費用を抑えて将来的に必要になり余裕が出たら増設するお考えであれば、その条件で設置してくれる業者さんを選ばれて下さい。
⒏【重要Ⅲ】太陽光発電設備を安さだけで選んで失敗しないために
最後の心配事は「安かろう、悪かろう」です。
設備が小さい分、初期費用も抑えられ良かった良かった、と思いきや。。。
いざ「増設したいな~」と思った時にその業者が居なければ大変なことになります。
他の業者に頼めば良いとお思いかもしれませんが他社の工事したシステムを増設してくれる業者はほぼ皆無だと思います。
弊社にそんな依頼が来ても冷たいようですがお断りするしかありません。
なぜかと言いますと責任分界点が曖昧だからです。
もし何か不具合があった時に責任が取れません。
売りっぱなしの太陽光発電業者さんを沢山見てきました。そんな業者さんは概ね仕事が雑です。そこへ加担するような工事は出来ません。
ですのでこの様なシステムを設置される時に一番気を付けて頂きたいのは信頼ある地元企業を選ばれて下さい。安かろう悪かろうに引っかからないために。
と、ここで宣伝になりますが、(汗)
弊社の新しいシステムで「MySolar60」と言うシステムを開発しました。
My Solar 60”全てのお家にソーラーを”
数字の「60」は自家消費率「60%」を目指しましょう!の「60」です。
これはブログで今まで書いたことを全て網羅する画期的なシステムになります。これを持つ業者はなかなか少ない、と言うか今の所聞いたことがありません。
自信を持って開発したソーラーシステムになります。
これだけの情報量にもなる長文、最後までお読み頂きありがとうございました。
心より感謝申し上げます。あなたの発電ライフがより良いものになる事を祈念しております。
熊本で太陽光発電設置をご検討であればお気軽にお声掛けください。
記事を書いております代表の私が何でもご相談乗らせて頂きますので。
タケモトデンキ㈱ 代表取締役 竹本雄一
弊社スタッフは元気な女性がお電話対応させて頂いております。女性でもお気軽に「ブログで見たMy Solar 60を詳しく聞きたい!」とお電話ください。
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